Yagami  Innovation  Laboratory

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2025.03.06

慶應理工教員による学部生のための
ワークショップ#2「ケモマテ機構」

#STUDIO #イベント

YIL2階のSTUDIOを担当する教員による4シリーズのワークショップ。その第三弾「ミクロの凸凹をみる!原子間力顕微鏡を組み立てて、ナノの世界を覗いてみよう」が2025年2月20日、25日に開催されました。STUDIO「ケモマテ機構」を担当する物理情報工学科の清水智子准教授による、原子間力顕微鏡(AFM)を実際に自分たちで組み立てて、原理への理解を深めた上で、微細加工されたシリコン材料やBlu-rayの裏側など測定をしてみようという企画です。

AFMに取り付ける小さなカンチレバーをピンセットで取りだすのもひと苦労。
(撮影/山形美弥子)

初日は、AFMとは?と知識を深めるレクチャーの後、実際にAFMを触って操作方法を学びました。計測できる状態になるまでの、光路や焦点調整は職人技です。マイクロメータを使って試料をそ~っとAFMセンサーまで近づけるのも一苦労。続いて、AFM装置を一度すべて分解し、部品の状態から再度組み立ててみます。AFMの構造を目でみて、手を動かして、その原理への理解を深めることができました。自分たちで測定したデータの解析結果は、また後でのお楽しみ。

参加者全員で分担しながらAFMを分解。

最終日は、自分たちで測定したマテリアルが処理されたデータを確認します。裸眼では分からないような、素敵な模様が浮かびあがり、ミクロの世界を垣間見ることができました。
ワークショップの最後には、大学院生によるAFMの研究応用のレクチャー。普段、中々接点のない大学院生の話は、とても新鮮で刺激的だったようです。参加学生からは、測定から画像処理の一連の流れを知ることができて、より研究への興味が湧いたという声もありました。

実際にAFMを用いてどのような研究が行われているのか、大学院生によるレクチャー。

YILではこのように、普段の授業では体験できない、様々な研究の面白さを知り、体験できるような場所を提供していきたいと思っています。来年は完成したYILにて、皆さまのご参加をお待ちしております。
(YIL運営事務局)